Cookie規制、対応しなきゃ…でも何から始めればいい?
GDPRやCPRA(改正CCPA)など、プライバシー規制への対応が急速に求められる中、「クッキーバナーって結局どのツールを使えばいいの?」と迷う担当者が増えています。法務部門だけでなく、広告タグや計測ツールとの兼ね合い、デザインの自由度、導入スピード…専門知識が必要そうで導入に踏み出せない企業も多いはず。
本ページでは、多くの企業が比較検討するCookieFirstとOneTrustを例に、「どんな考え方で選ぶべきか」「現場で本当に扱いやすいのはどちらか」を、わかりやすく整理してご紹介します。
「どれがいい?」で迷う前に。
ツール選びで失敗しないための3つの軸を整理。
Cookie同意管理ツールは、どれも“似ているようで違う”のが実情です。導入時に押さえるべきポイントは次の3つ。
1
導入と運用のしやすさ
初期設定が複雑だったり、運用が属人化してしまうと、どれだけ高機能でも現場で使いこなせません。重要なのは、チームの誰でも扱えるシンプルさと、継続運用のしやすさ。
・自社サイトへの設置が簡単(スクリプト1行で完結するか)
・管理画面が直感的で、更新・設定変更が容易か
・権限設定や複数サイト管理がスムーズか
といったポイントを確認しておくことで、マーケティング・Web・法務の各担当が連携しやすく、長期的に“運用負荷の少ない仕組み”をつくることができます。
2
法対応・地域対応の範囲
GDPRやCPRA(改正CCPA)に加え、LGPD(ブラジル)やPDPA(シンガポール)など、海外アクセスのあるサイトでは、対応地域の広さも重要です。
Cookieスキャンやポリシー自動生成など、各国の法規制に対応する仕組みがあると、国際的なサイト運用でも安心です。
3
Googleや広告ツールとの連携性
Cookie対応は「計測」と切り離せません。GoogleConsentMode(最新v2)やGoogleTagManagerとの統合、各種タグの制御が自動化できるかは、広告成果を左右します。
CMPを選ぶ際は、法対応+マーケ計測の両立ができる設計かどうかを必ずチェックしましょう。
同じ「Cookie同意管理」でも、思想と強みが異なる。
Cookie同意管理ツールの代表格として知られるOneTrustは、法務・セキュリティ管理までを包括的にカバーするエンタープライズ向けの総合プラットフォーム。
一方、CookieFirstは、GDPRを中心としたCookie同意取得に特化したEU発の専門ツールです。「必要な機能を、シンプルかつスピーディに導入したい」企業に選ばれています。ここからは、両ツールの特徴をもう少し詳しく見ていきましょう。
CookieFirstの特徴
マーケティング担当者でも、迅速かつ簡単に始められるCookie対応。
CookieFirstは、GDPR、CPRA(改正CCPA)、LGPDなど、各国のプライバシー法に準拠するためのEU発Cookie同意管理プラットフォームです。複雑な法令対応を、誰でも短時間で設定できるように設計されており、ヨーロッパを中心に多くの企業で導入が進んでいます。
「法務主導の重いプロジェクトではなく、マーケ主導で実装できる」——
それが、CookieFirstが選ばれている理由です。
【特徴①】自動スキャン×自動生成で、設定の手間を最小限に
CookieFirstは、サイト内のCookieやサードパーティスクリプトを自動で検出・分類。その結果をもとに、40以上の言語に対応したCookieポリシーを自動生成します。
手作業でCookieをリストアップしたり、ポリシーを都度更新する必要はありません。自動生成が非対応のツールだと管理が手動になり、専門知識やCookieを最新の状態に目視で確認する作業が発生します。
サイト構成やタグが変わっても、定期スキャンで自動的に最新状態を保てるため、法改正やタグ追加時にもスムーズに対応できます。
【こんな課題に対応】
・Cookieが増減するたびに管理が追いつかない
・Webサイトが多言語展開している
・様々な部署がツールを入れてどのようなデータを取っているか把握できない
【特徴②】Googleツールとの連携で、広告・解析を止めない
CookieFirstはGoogleTagManager(GTM)やConsentMode(同意モード)V2に対応。
ユーザーが同意する前に広告や解析タグを発火させないよう制御しながら、同意後は自動でトラッキングを再開できます。特にConsent Modeは同意していないユーザーの行動データを匿名化したシグナルとして扱い、 Google側のモデリング(予測)によって欠損データを補完できます。
これにより、計測データの欠損を最小限に抑えつつ、法対応を両立。Google広告やGA4を日常的に扱うマーケティング担当者にとって、安心して導入できる構成になっています。
【こんな課題に対応】
・Cookie対応後にコンバージョン計測がずれた
・同意取得と広告配信の整合性を保ちたい
【特徴③】自由なデザイン・柔軟な管理ができるUI設計
CookieFirstは、同意バナーやポップアップのデザインを自由にカスタマイズ可能。
ブランドトーンに合わせた配色やレイアウトを設定でき、HTMLやCSSを用いてより高度なデザインも実現させます。利用者の離脱を防ぎながら自然に同意を取得できます。
また、同意率のデータをダッシュボードで確認できるため、「バナー表示の最適化」「文言のテスト」など、マーケティング施策の一環として継続的に改善できます。
【こんな課題に対応】
・デザインがブランドイメージに合わない
・同意率を改善したいが、現状を可視化できていない
【特徴④】Cookie対応の「導入ハードル」を、ここまで低く。
法対応に必要な設定がテンプレートで用意されているため、専門知識がなくても、数分でGDPR・CPRA(改正CCPA)に準拠したバナーを設置できます。
Cookie対応を「プロジェクト」ではなく「日常業務」として扱いたい——
そんな企業に選ばれているのがCookieFirstです。
導入のしやすさ、更新の自動化、わかりやすいUIによって、法務チームのサポートなしでも、マーケ担当者が運用を回せる点が支持されています。
「まずは確実に・簡単に始めたい」フェーズでは、CookieFirstのスピード感が大きな強みになります。
OneTrustの特徴
100ヵ国以上の多言語に対応した、グローバルスタンダードCMP
OneTrustは、世界中の大手企業が採用するコンプライアンスプラットフォーム。Cookie同意管理ツールとしても、精度の高い自動検出・柔軟なカスタマイズ・豊富な法対応で知られています。
「複数のサイト運用やGDPR外の法律にもきめ細かく対応できる」——
それが、OneTrustが選ばれている理由です。
【特徴①】自動検知×Cookiepediaで、全体管理を効率化
OneTrustの「ディープスキャン」により、サイト上のクッキーやタグ、ピクセルなどを自動で検出。世界最大級のデータベース「Cookiepedia」と照合し、自動で分類・管理します。他のツールと比べても自動割り振りされる範囲が大きいので、不明なcookieが少なくなり手動で調べる手間を省くことができます。
これにより、調査・更新の手間を削減し、常に最新のコンプライアンス状態を維持できます。
【特徴②】地域・規制ごとに自動最適化するジオロケーションルール
OneTrustのジオロケーションルールは、ウェブサイト訪問者のIPアドレスからアクセス元の地域を判定し、表示するクッキーバナーの文言・デザイン・同意タイプ(オプトイン/オプトアウト)を自動で切り替える機能です。
例えば、同じサイトにアクセスしてきたユーザーでも、
・EEA(欧州経済領域)からのアクセス → GDPR+ePrivacy指令に対応したオプトイン形式のバナーを表示
・米国・カリフォルニア州からのアクセス → CCPA対応のオプトアウト形式のバナーを表示
・それ以外の地域 → バナーを非表示にする、または日本独自ルールで表示
といった具合に、地域ごとの法規制や言語、運用ルールに合わせた柔軟な表示が可能です。プライバシー保護の法律が似ている国・地域はグループにまとめて設定・管理ができるので、国ごとの設定が不要なのもポイント。
これにより、グローバル展開するサイトでも法令遵守を維持しつつ、ユーザー体験を損なわない同意管理が実現できます。
【特徴③】A/Bテストで、同意率を最大化
OneTrustのA/Bテスト機能を使えば、ポップアップ表示されるバナーの文言・レイアウト・カラー・ボタン配置などを複数パターンで比較し、同意取得率の高いパターンを自動で特定できます。
A/Bテストはジオロケーションルールごとに設定できるため、地域ごとの同意率の違いも把握・最適化可能。同意率が低い場合の改善や、導入後の運用最適化にも活用でき、グローバルサイトや多言語サイトでの効率的な同意管理を実現します。
どちらが自社の運用に合っている?を見極める
CookieFirstとOneTrustは、どちらも“コンプライアンスとデータ活用の両立”を目指すツールです。
導入目的やチームの構成によって、「どちらが合うか」が変わってきます。両者の方向性は異なりますが、自社の体制・サイト規模・運用リソースに合わせた選択が、失敗しないCMP導入のカギです。
必要な機能を、シンプルかつスピーディに。
CookieFirstは、「法対応を導入する」ハードルを下げる選択。
Cookie対応は、ただのリスク回避ではありません。計測・広告・パーソナライズを正しく活かすための“データ基盤”です。
CookieFirstは、複雑な設定や専門知識がなくても、マーケティング担当者自身で導入・運用できる設計。初期要件定義や運用について不安を感じている企業様にも活用いただいています。
GDPR・CPRA(改正CCPA)など国際的な法令対応をシンプルにしながら、GoogleConsentModeやGTMとの連携で、広告計測や分析を止めずに法対応を両立します。
簡単な導入と運用でスピードを犠牲にせず、安心と成果を両立できる。
それが、CookieFirstが選ばれ続ける理由です。



